図書館にいって、投資コーナーにあった本です。
読んでみて、読書感想文的に内容と感想をまとめてみました。
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目次から
内容は、Part1とPart2の主に二部構成。
- Part1がマインド編、Part2が実践編。
- Part1が約180ページに対し、Part2が30ページ弱。
はじめに・・・
Part1に入る前の ”はじめに” の内容と感想です。
- はじまりは著者が2007年に執筆した「会社勤めでお金持ちになる人の考え方・投資のやり方」の反響とその後の話からはじまる。
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- この本では【積立投資でグローバルに投資】する内容が書かれており、出版した際の読者の反響はよかった。
- ただし、出版から12年経過すると反響の声はだんだんなくなったという。
- なぜか不思議に思った著者が調べると、ネット証券調査によると2~4年で投資をやめる人が多いとわかった。
- アメリカでは ”リスクとはマーケットが変動することではなく、投資を途中でやめてしまいことだ” と言われている中、なぜやめているのか・・・
- その理由は、おそらく長期投資への理解不足であると著者は考えた。
日頃生活する中で、メディア情報に一喜一憂して投資をやめたい衝動に駆られてしまう。
一方で、世界株は30年で10倍になったという事実があるのに・・ - そこで著者は 【投資の軸を持つことが必要】 と考え、この本を執筆するに至った。
長期投資継続のための投資の軸とは、
①ブレない投資マインド ➡これがPart1
②一貫した運用スキル ➡これがPart2
①ブレない投資マインド ➡これがPart1
②一貫した運用スキル ➡これがPart2
Part 1 ブレない投資マインド
Part1として約180ページかけて書かれている内容です。
投資とギャンブルの違いを理解すること。
- 投資は皆が得する可能性がある一方で、ギャンブルはゼロサムゲームで、誰かが得すれば別の誰かが損しているということ。
- また、投資とトレードも異なる。
株やFXなどで俗にいうトレードは短期回転売買で利益得るスタイル。画面に張り付いて株の売買をやっている人たちのイメージ。そんな人たちがいる中で短期で儲けようとしても利益得られない。本業がある中で片手間に短期売買をやって利益得られる甘い世界ではない。 - その点、著者が考える投資は長期での投資。
投資は資本主義を豊かにする行為である。
- 投資金は、企業活動➡企業間の競争活発化➡社会イノベーションの誘発➡株価上昇による利益もしくは企業の配当につながる。
- また、その企業活動がうまくいく➡社会が必要とする資本・サービスが提供される➡働く場や税金も増える。
- つまり、投資とは資本主義という社会を豊かにする行為である。
資本主義において、将来に向けたお金は大きなリターンになる
- 資本主義の基軸は2つ。
①経済行為の自由
②生産財と財産を個人で自由に所有できる - 資本主義においては、リスクに向き合うことで豊かに暮らすことができる。
- リスクとは将来への不安で投資ができないということ。
日本人は「投資することがリスク」と考えるが、アメリカ人は「投資しないことがリスク」と考える。 - 将来が確定していないからこそチャンスととらえるべきである。
- 将来に向けたお金は大きなリターンとなる、これが資本主義社会である。
資本主義における株価
- なぜ株価は上がるのか、
それは株式会社が複利マシーンであるから。会社は利益を使って、前年以上の利益を得ようとする。
すなわち、成長を続ける限り、株価は上がる傾向にある。 - その成長は1株当たりの利益増えているか、すなわちEPSが上昇しているかで判断できる。
収益があがる➡EPSがあがる➡株価が上がる傾向となる。 - ただし、株価が上がりすぎるバブルや暴落はつきものである。
さらにそれらが発生するかは事前にわからない。。。
株価のバブル・暴落はつきもの。上手に乗り越えよう。
- だからこそ、そのバブルや暴落を上手に乗り越えることが必要である。
- その乗り越える方法は2つ。
- 1つ目は積立投資などによる時間分散。いつが買い時か、ベストな投資タイミングはわからないため。
- 2つ目は 分散投資。つなわちコア・インカム・サテライト戦略
コアとして、5~10年使わないお金を長期分散する。将来や次世代のために増やす分
インカムとしては債券の利息や配当金など。今の自分のために使う資産。
サテライトは短期的な値上がりを期待する分。ハイリスク・ハイリターンを狙いに行く。
合理的に行動しよう。
- 目の前で起きている現実が不都合なこととでも、自分の都合のいいように解釈せずにありのままを認識する習慣を身に着けるべし。
- そうしていると自分を客観視し、合理的に行動できるようになる。
Part 2 実践編
投資信託は、世界株式型インデックスファンドの中からファンドコストが低いものを選ぼう
- 投資信託の投資先としては2つある。
①アクティブファンド
②インデックスファンド - インデックスファンドは市場平均
- アクティブファンドは市場平均より良い成績を出すことを目指して活発に売買するファンド。儲かりそうに思えるが、有料ファンドを見つけるのに時間がかかるし、見つかったとしても多くのアクティブファンドは5年間の成績でインデックスファンドに負けている。
- インデックスファンドとしては全世界の株式市場に丸ごと投資する全世界型のものがよい。世界全体で右肩上がりに成長を続けているから。
まとめ
この本を通して一番シンプルで儲かる 【積立投資でグローバルに投資】 することを継続するための、投資・資本主義・株の知識や心構えが理解できました。
今から投資を始める方、とりあえず全世界株式インデックスファンドを購入した方など読むのにおすすめの本だと思います。
最後に読みながらメモした内容を貼ります。
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