To 投資家の皆様
広瀬隆雄氏(通称じっちゃま)がtwitterやYou Tubeで放つ言葉を切り抜き、その言葉の捉え方・動き方を記事として残しています。
この記事が、今から投資を始める方、じっちゃまから投資法を学んでいる方など、投資家の皆様の少しでも役に立てれば嬉しいです。
今回は、IPO銘柄の運用についてです。IPO銘柄の売買に関する言葉、それから考えられる最もリスクの少ない運用を考えてみました。
じっちゃまの言葉
『IPO銘柄を買うとき』
- IPO直後に買う(株を買ってもいいタイミングの1つとしても言われている。)
もしくは
- IPOして初の決算が良かったのを確認してから買う(これは機関投資家の買い方。)
『IPO銘柄を売るとき』
- IPOして間もない会社が2期連続で決算しくじったら、どんなに損をしていても株をぶったぎること。なぜならその水準からさらに半値になるリスクが大きいから
【補足】
決算しくじったらとは、悪い決算だった場合(EPS、売上高、ガイダンスの1つでもコンセンサス予想を下回った場合)を指す。
株をぶったぎるとは、株を売ることを指す。
解説
じっちゃまの言葉から、IPO銘柄の運用は、売買の条件からしていくつかパターンがあります。
買うとき
IPO直後に買う、これは株を買ってもいいタイミングの1つとしても言われていますが、なかなか勇気がいりますね。IPO後初の決算が良くなるか不透明なことがリスクとなるためです。しかも初の決算は非常に重要であり、絶対に悪い決算になってはいけないとも言われています。
したがって、買うときとしては、機関投資家と同じ買い方である、IPOして初の決算が良かったのを確認してから買う方がよりリスクの少ないIPO銘柄の買いのタイミングでしょう。
じっちゃまも別の記事でこの買い方を推奨されています(下記リンクの2.IPO後いつ出動する を参照)
売るとき
さて、売るときですが、2期連続で決算しくじったらと言われています。
注目すべきは ”2期連続” という点でしょうか。
基本的な株の運用において、売るタイミングの一つに悪い決算となったら売るといわれています。これは2期連続ではないと思われます。したがって、この点はIPO銘柄の売るタイミングと異なります。IPO銘柄の方が1期分様子見期間が残されているということでしょうか。(理由は把握できておりません。)
ただし、その様子見する場合も注意が必要で、先に述べた言葉の通り、2期連続で決算しくじった時点で売らないと株価が半値になるリスクがあるとのことでした。推測ですが、IPO後初の決算が悪い決算となった時点で株価下落していると思われますし、それでも保有し続け、その次の決算が悪い決算となった場合には株価が半値になれば、含み損はかなり増えていると思われます。そもそもIPO後に2期連続で決算が悪かった銘柄がその後に3期連続で良い決算となる可能性ってあるのでしょうか(あるのかもしれませんが…知りません。)
したがって、売るときとしては、基本的な株の運用と同様に、IPOしてその期の決算が悪い決算となったら売る方がよりリスクの少ないIPO銘柄の売りのタイミングと考えます。
以上。